2013年12月26日木曜日

当院でのアトピーの治し方14ーきれいな肌をめざす(男性)

   アトピーの治し方No13では女性について
”きれいな肌をめざす”といいました。
男性についてはどうなのかと言う
ご質問があろうかとおもいますが、
女性も男性も同じ経過ですとお答えしています
一般的に流布している
「日常生活に困らない程度に
コントロールする」という基準は
私は違うと思って治療に
励んでいます。、患者さんにも
もっと高みを目指して努力を
お願いしています。
ステロイドで抑えているだけでは
きれいな肌を取り戻すことが
出来ない場合が多いです。
免疫系
精神神経系
循環系
ホルモン系
消化器系など種々の体内システムが
円滑に作動するように
生活習慣を整えることが重要と考えています。

上2枚中2枚下2枚の写真の上側がそれぞれ3名の患者さんの
治療前の悪かった時(他の皮膚科でステロイド外用中)です
下側が私どもで治療後ステロイドを外用しなくても
きれいな肌が続くようになっています。











2013年12月23日月曜日

Merry Christmas 2013

         明日はクリスマス・イブ
皆様のもとへサンタが素敵な贈り物を
届けてくれますように!


2013年12月15日日曜日

12月といえば忘年会ークリスマス会やりました!!

    本当の冬がやってきて寒いですね~。
皆さんは風邪など引かず大丈夫ですか?
こんな季節の楽しみと言えば、忘年会や
クリスマス会で美味しいもの食べて
思いっきり歌ってなんてぇーのがいいですよね。
そこで、当院でも、やりました。忘年会。
今年は5月から8か月間職員のみなさんよく頑張って
くれました。
おかげさまで、新米院長もみんなに助けてもらって
無事に年末を迎えることができました。
とっても嬉しいですね。一年の健闘をたたえて、
さ~みんなで飲み放題、食べ放題、歌い放題の
忘年会へいざ出陣。








こんな素敵な廊下の奥でお食事
たべました~





                                                          









食べるのに忙しくて
写真最後のデザートのみです









ホテルの入り口にとっても
きれいなツリーがありました。
みんなで記念写真





2013年12月9日月曜日

当院でのアトピーの治し方13ーきれいな肌をめざす

  アトピーの治し方を論じるときに
”日常生活に支障がないような肌の状態
にコントロールしましょう”という
ご意見も多いのですが、
私はもっときれいになれると思っています。
もちろん患者さんが当院の治療方針に
協力してくださった場合です。
私の経験をお話すれば、
とてもきれいになっていかれる方を
たくさん見せていただきました。
他の皮膚科でステロイドを外用しておられて
当科初診時はこんなにひどかったのに
その後、ステロイドもやめることができて
その後ますますきれいな肌になっていく
患者さん方の存在は本来一般的な
現象であると思っています。
今日はその
2-3の方のきれいになり方
をみせていただきましょう
上2枚、中2枚、下2枚がそれぞれ前後写真です
みなさんステロイドフリーできれいな状態を保っておられます。










2013年11月29日金曜日

漢方事始め35年4ー手始め・乾癬の治療

   山本師匠に重症乾癬性紅皮症を
治してもらったことで、大阪市大皮膚科では
”漢方は効く”ということになりました。
そのころ、漢方薬を使っている大学など
まったくありませんでしたが、私や
親友の高橋君(現・大東市高橋皮膚科院長)は
漢方薬を使って皮膚病を治すことにとても熱心になりました。
まず、手始めに難治で困っていた疾患である乾癬を
漢方薬でどれくらい治せるか、調べてみることにしました。
山本師匠の言われる通り、肉や油ものを減らして
漢方薬の「桂枝茯苓丸」と「温清飲」との2方剤を
投与すると、今までステロイドをいくら塗っても
治らなかった患者さんでも、よく治る方がかなりの数
おられることが、判明しました。


上:治療前
下:治療後(食養生と漢方薬のみで治癒状態)


2013年11月26日火曜日

箸休め・院内紹介2-頭シラミ流行ってます

   学校や理髪店で頭にシラミがいると言われて
来院される方が多くなっています。
シラミなんてこわくもないんですが、
頭がかゆくなりますし、他人に移るといわれると
いやですね。
ところで、当院長などは
小学校低学年のころ、学級生徒が
一斉にならばされて、”君たちには
シラミがいるに違いない”とばかりに
DDT(強い環境ホルモン)を噴霧器で
あたまから背中にかけてたくさんかけられて
子供ながら、とっても屈辱的で悔しかった
思い出があります。 占領軍の政策の一環でしょう?

白いものがついてる髪を切って、顕微鏡で観察
米粒のように見えれば、卵です(上)
透けて見えれば卵の抜け殻(下)です。
子供の患者さんと一緒に観察して確認して、理科の勉強してます。
白い筒にみえれば、シラミ卵ではなく髪の毛の地肌成分なので
ご心配なく。
シラミには駆除のためにスミスリンを使用します。
当院長は殺虫剤を使わず、これをイオウ剤で代替できないかと
考えていますが、どなたか皮膚科医さんやったことないですか?
教えてください。

2013年11月23日土曜日

箸休めーー院内紹介1

  紫外線治療も最近ではかなり進歩しています
特定の波長(308nm)のみを照射できる紫外線照射装置により
効果を高めています
昨年から今年退職するまで大学皮膚科でエキシマライトを
使用して脱毛症や乾癬の治療をおこなったところ
かなり結果がよかったので、当院でも導入し、
治療効果を上げています。
この他の類似機種もありますが、
この機械が納入されているのは大阪府下では
現在16施設でした。
お近くでお探しの方はご相談ください。

適応疾患は表のように結構広いですし
アトピーで顔のみ掻痒強く、プロト
でも困る場合にも
効果があります。

漢方事始め35年3ー煎じ薬の匂いは?

   難病の患者さんは”乾癬性紅皮症”の方で、
病棟での治療はその頃、流行っていた”ゲッケルマン療法”
という、全身にコールタールを塗って
紫外線を当てる治療法(案外効果が高いのですが、
発がん性が言われて中止になった)や
全身に強いステロイドのトプシムクリームを外用してから、
ナイロンで包む外用密封療法などを行っていたが
全身が1週間できれいになっても、治療を中断すると3日で
元通りの全身真っ赤な状態になるという事の繰り返し。
1か月たっても
退院できる目途は全く立たなかった。

漢方の大家からもらってきた薬に望みをつないで
治療を始めた。
山本 巌先生から頂いた漢方薬は生薬で
今のようなエキス剤ではなかった(写真)
これを病棟の炊事場で煎じると
その漢方薬独特のにおいが病棟中に立ち込めた。
看護師さんや看護師長に
他の患者さんに迷惑だとおこられたが
この患者さんに必要なんですと主張して
続けていたら、みなさん鼻が慣れたのか
文句も言われなくなった。
そのころから、患者さんの真っ赤な状態が
薄皮をはぐように徐々に改善し始めたのだった

続く





2013年11月17日日曜日

漢方事始め35年2ーわが恩師山本巌先生

   35年前に難治の皮膚病患者さんを連れて
環状線に乗り、京橋で漢方内科を開業されていた
山本 巌先生(故人)のもとへ伺ったら、
先生は写真のようにひょうひょうとしたスタイルで
患者さんの話に熱心に耳を傾けて診療をされていた。
巷で、「漢方のことは山本に訊け」とか、「漢方の大家」とかいわれて
いる敷居のお高い先生かとおもいきや、
庶民の味方として診療をされている
様子がよくわかった。
信頼できそうな人柄と思い
色々教えていただいて
患者さんの漢方薬をどっさり
抱えて大阪市大病院に帰ったが。
それからが大変だった。

続く

2013年11月8日金曜日

漢方事始めから35年1-皮膚科漢方ベストマッチ22

  
 私は皮膚科で漢方薬を使い始めて35年になります。
患者さんを治すのに今まで言い尽くせないほど
役立ってくれています
そんな漢方薬ですが、皮膚科の中でのコンセンサスが
なかなか得られてきませんでした。
私達大阪市大皮膚科では
前にも書いた補中益気湯の有効性を
二重盲検法で証明したり、
動物実験でアンチエイジングの漢方薬を
見つけたりして、皮膚科漢方治療を
盛り上げてきました。
今回、皮膚科で使用する代表的漢方処方を
22剤選んで、日本中の皮膚科漢方を
行っている、優れた皮膚科医に
執筆依頼して、
皮膚科で漢方薬を使う医師の指標になるような
書物をまとめることができました。
その名も「皮膚科漢方処方ベストマッチ22」
です。
ブログを読まれている皮膚科の先生がおられたら
ぜひ一読し、日常診療にお役立てください。
とっても濃い内容ですよ~。




2013年10月26日土曜日

ドロナワです!!ー漢方事始めの巻

  忙しくて、ブログ更新できてませんでした。
10月27日にーイヤー明日やんかーとほほ。。。
右記のような東洋医学会の関西支部の学会がありますが、
”どうして大学で長い間漢方薬使ってきたか”について
しゃべってくれといわれて
気軽に引き受けたんですが、準備できてません
(@_@;)。

今してるんですが、その内容を抄録集にのせたので
皆様も一度みてやってくださいませんか?

2013年10月9日水曜日

頑張れ患者さん!1ー台所洗剤薄めてますか?


 女性の手荒れ患者さんは多くて
しばしば、台所洗剤薄めないといけませんよ
と言ってきました。
今日は
手にやさしい洗剤という宣伝をそのまま
信じて、頑張って台所で洗い物や炊事し続け
手を真っ赤に」荒れさせ、ひどい湿疹にして
こられた30歳くらいの男性が来られました。
この方にJOYですか?と尋ねると、 
どうしてわかったんですと答えられましたが、
ヤシノミ洗剤、ジョイ、チャーミー、ファミリーフレッシュなど
メジャーな洗剤はどれも、多くの界面活性剤が使われていて
皮膚の防御壁を破壊する力がとても強いです。
真面目な男性を惑わせる、”手にやさしい”といううたい文句
のわりに、LIONやP&GのHPで商品説明をみても
食器洗いには水1Lに原液0.75mlを溶かして使うべし
という注意。
すなわち1333倍に薄めて使うものであるという
注意を書いてあるHPはありませんでした。
(除菌のために原液8mlをしみこませるなど
どんどん使ってねという意味にとれることは
かいてありますが)。
商品の裏には読めない小文字で書かれています。
それで、近くのファミマからPB品を買ってきて
写真を撮ってみなさんに注意をもう一度
お願いしたいと思いました。
0.75mlがくっきりと映っているでしょう?
<手荒れを治すには>
常に手袋ー>たまにでも原液は絶対に触らない
ー>触るなら2000倍うすめで
ー>合成洗剤をやめ、石鹸にするー>
手荒れひどければ石鹸を使用しない
というつもりで頑張ってください。

2013年9月29日日曜日

妻の手作りGSは実にうまい3-今日の実例

 
 

今日のGS手作りメニューをそのままに写真にとってみました
ほうれん草、春菊、パセリ、紫蘇の葉、
リンゴ2分1、青ミカン小1、幸水なし4分1
水コップ半分、牛乳コップ1杯
用意を始めてミキサーして飲むまで10分かかりません

これでとてもおいしくて何杯でも飲めて、胃も気持ちが良い
なんてしんじられますか?

 
このグラスに4杯くらいつくれたので
妻と2杯ずつ飲むことができました
ごちそうさまでした
 












妻手作りのGSは実にうまい2ー驚きの緑の採り方

   若いとき生菜食・断食で有名な甲田先生のところで
靑ドロという、とてもまずくて飲めない青汁を
2-3か月も飲んだ話を書きました。
その後、30年、自分も患者さんの
難しい皮膚病を治す、
模索を続けるうち

緑の野菜の重要性に、
何度も気づかされました。
20年間患者さんに靑野菜を勧め続けてきましたが
靑ドロの話はしたことがありませんでした。

しかし、昨年2012年出版の
「グリーンスムージー健康法」には
驚きました。

























甲田療法のますい靑ドロにいくらかの果物を
追加するだけでこんなにおいしく飲めるとは!!
この本は若い女性が書かれていますが、
なぜこんなに体系的な素晴らしい本が書けたのか
と思って、よく読んでみると
ヴィクトリア・ブーテンコさんという
グリーンスムージー(GS)で家族全員の難病を治した
方の著書や講演活動・実践活動にこの著者自分も
参加された体験から
かかれているものと
知りました。
この本にはブーテンコさんからのメッセージも載っていますが
私はその言われる内容にとても共感しています。

当院の患者さんにもこの本をご紹介し
最近はお貸ししています
実行している方にとても良い変化が出てる方を
何人もお会いするようになりました。

暑い間はたくさんGSを飲むことができますが
冬には冷えるのではと心配もしています
ぜひ注意して冷えないようにしないと
かえって悪化させたりする可能性があります。
私も実践して経過を見ていきますが
皆様は冷えてくれば、冬はタジン鍋など使った
暖かい野菜をたくさん採るのが
良いのではと思っています


 

2013年9月21日土曜日

開院5か月、感謝です!!ーみんなで祝賀会しました

   正確に言えば9月末で、5か月ですが、
祝い事は早いに越したことはありません
5か月で患者さんの数もカルテ番号が750番までになりました。
いや~、こんなに来ていただけるとは、なんてしあわせなんだろ~と
院長は感謝でいっぱいです。 
なにしろ、暇を持て余す医院ほど退屈なものはありませんからね
それで、
看護師、事務職員、院長ともども
初めて全員の集合写真を撮りました。
素敵な仲間でしょう!
スタッフみなさん、よく働いてくれてありがとう!!















それから、お出かけの服に着替えて
医院の前でハイ・ポーズと
もう一枚とりまして
出かけた先は
梅田の33階の和食レストランでした。















ひとつ、おいしい煮物
のお料理
写真を
披露しておきますか。。おもいだすなぁ~

 




今後とも
スタッフみんなで
皆様の病気が
治りますよう
誠心誠意
頑張ります
どうぞよろしく

2013年9月10日火曜日

当院でのアトピーの治し方11-満点食事表ー

  ありあわせ食だったご高齢の方に、食の注意をお願いすると
今度は逆にとても質の高い治療食を作られた。
これはおどろき、もものき、さんしょのき
伝統的和食がどんなものか知り抜いて日常作っておられた
ことが良くわかるこんな食事表で、

100点満点です!!

申し上げてすぐに100点満点の食が作れる方はそうざらには
おられません。

おかげで皮膚のほうもあっという間に
このようにきれいになり、
ステロイド外用もいらなくなりました。

続く


2013年9月7日土曜日

当院でのアトピーの治し方10-お歳を召された方は良い食事?-

  
 お年を召した患者さんにもアトピーの方が
結構たくさんおられます
年の功がお有りですから、煮る、炊く、焼く、蒸す
のおふくろの味を
作っておられると考えてましたが、
違いました。
多くの患者さんの言われるには、
朝からトースト、お昼ラーメンや
ありあわせのもの、など。
お野菜は高いし、しなびるので勿体ない
一人の生活になって、
作るの面倒になりましたと
おっしゃる方の多いこと。
これには認識を新たにしました。
ある日、何か月も全身が赤くて困っていると
言われるご高齢の方が受診されました
ありあわせ食をされてましたので
しっかり食事表をかいてもらうことに
なりました。

続く



2013年8月31日土曜日

当院でのアトピーの治し方9-ステロイドの行方ー

 
 この患者さんは治られてから、早や10年以上が経過した
努力して治しても、健康維持の注意が続かなければ、再発悪化も
ありえた
幸いこの方は注意をよっく守ってくださった。それも軽々と!
タバコもやめ、青汁をのみ、運動にも注意を払い、
食事療法も可能な限り、されていたので、
この十年、今日まで再発は全くなかった。
3か月に一度来院されて、調子はどうですか?
と尋ねる、すると、顎のあたりが少しかゆいくらいです
と答えて、ほとんど外用剤飲み薬ももいらないまま帰る
彼いったい、なにしにきてるんやろ??
そして、時々、緩いステロイドのキンダベートを1本渡す程度
会社で上役にもなって、ストレスも強まって
睡眠も減っているのに、再発しないね~と
何度二人で確認しあったことか

続く


2013年8月21日水曜日

当院でのアトピーの治し方8-漢方薬だけとはちがうね~

   
昨日の続きを書きましょうか

この食事表はかなりの努力の結果です
朝は好きなトーストをやめて油脂の入っていない
蒸しパンにしたり、コーヒーをやめたり
ご飯と味噌汁とおくらやししとうなど緑のものが増えています
お昼;油っぽいランチしかないと言われましたが
聞けば、お蕎麦はあるとのこと、これはあっさり油なく
ルチンなど抗炎症・血流改善成分など多く推奨した。
するとお昼は蕎麦ばかりになった
ときにザルに天麩羅をつけてしまうところはあるが
大した進歩だ
夜は家食で、油脂、肉を減らした料理を
作っていただいた、代わりに
ウナギ、おつくり、タイ、さんまなどがエントリーで
ずいぶん成果が上がっている。
ここで採点させてもらったら
悪いものに赤線、緑が見えない枠に青腺を
引いてみたら。赤線8本、青腺9本という数になった
こんなに重症なのだからこれらの線の数を0を
目指しましょうといいましたが、
今のままでも以前に比べればはるかに
抗炎症・抗酸化・抗アレルギーの食と言えるでしょう
そのときの漢方薬の種類は今手元にないのですが
とにかく結果が出ました
2か月くらいで写真のように改善したのです

続く


2013年8月20日火曜日

当院でのアトピーの治し方7-食事表って?-

  
お盆休みを長く休んでしまい、ブログもサボりでしたm(__)m
この夏はホントに暑いですね
皆様熱波に負けずに頑張ってください
さて、前回の続きですね
朝から毎日パンとマーガリンと
お昼はランチでフライやてんぷらと聞いて
食事表の点検を考慮しました

アトピー患者さんには必ず、
治すための
健康増進治療食の内容をご説明して
納得された方には
食事表を書いていただいています
そして10日分の食事の内容やおやつやお酒など
頑張って実行した結果を
書いてこられるのでした
患者さんが
朝の食パンとマーガリンをやめて
できるだけ油脂を減らして
緑を中心としたお野菜を増やしたり
いろいろ工夫されたされた
結果が次の表です

続く




2013年8月10日土曜日

当院でのアトピーの治し方6ー朝パンとコーヒで悪化?

 どんな疾患も、食事内容が
その悪化や予防に関与しているというお話を、
大野先生ら疫学調査として
ブログで紹介しましたね

その結果よりもだいぶ以前から、
油脂の摂取を制限するとアトピーが
改善することを多くの患者さんで
体験してきました
朝、パンにマーガリン塗ってコーヒー
で済ませる方は多いですね
実は私もその朝食パタンが好きです、
が、時々にしています
マーガリンは絶対に塗りません
トーストだけなら大丈夫?
とお考えでしょうが、
口当たりを良くするために
製パン工場では大量のマーガリンを
混ぜて焼き上げていますので、
できればやめたいものです

あるとき、成人のアトピー患者さんが来院されました
朝、食パンとマーガリンとコーヒーを
ずっと続けておられました
また、お昼はランチでフライや天麩羅を毎日食されていました
全身ゴムのように赤く肥厚して最重症の方で、
ステロイド外用も効果ありません
多くの皮膚科をドクターショッピングして
困り抜いているということでした


続く



2013年7月29日月曜日

当院のアトピーの治し方5-小さな折鶴の物語ー

  少し年齢の行った方の治療のことをお話ししましょう。
その患者さんは十代の女性で、した。
全身が赤くて、かゆくてたまらない、最重症と呼ばれる
状態にありました。
高校に通学できなくなり、自宅で養生されてましたが
眠れない、食べられないで、ますます悪化して
とても痩せられていました。
お母さんもとてもご心配になり、付き添ってこられましたが
長いアトピー歴がおありで、いろいろ頑張ってできることは
なんでもして来ましたとのことでした。
ステロイドはかなり怖がっておられました。
ので最小限の使用で始めました
当院(その時は大学病院)での方針は
1心
2食
3漢方
4呼吸
5運動
の順に重視していますので、
心ー希望を強く持っていただくこと、眠れるようにする(眠剤使用)
食ーすでに玄米なども食べておられて、話はすぐに
   通じました。できてなかったのは、細かい油脂摂取の制限
   くらいでしたが、これは重要でした
漢方ー今の身体に合う漢方薬を飲んでいただきました
運動・呼吸ー家からできるだけ出て動いてもらうこと
         呼吸法を実践してもらうこととしました、
食事表はもちろん毎日しっかり書いていただきました
時々悪化はあっても全体にはじりじりと薄紙をはぐように
快方に向かいましたが、そんなあるとき
家にいて、ボーと暮らしていてはかえって治りにくいですよ
自分の興味が持てることで、楽しく一生懸命できることを
増やして実行して行きましょうといいましたら
彼女は折り紙をしますと言って、お家で折り紙をたくさん
作って気持ちをシャンとする時間を増やしました

アトピーがとてもよくなったある日、
”先生にあげる”と言ってとても小さな
折鶴をいただきました。
このちいさな鶴はとても折るのが難しい
とのことでいただいたのでした。
その後、体重もすっかり元にもどって
新たな高校に編入し、完治した身体で
楽しく学生生活を送られたのでした




        
   

2013年7月26日金曜日

甲田療法の青汁6-ーサルのdiet実験

  2009年の「サイエンス」誌に
20年にわたるサルの
Diet実験の結果の詳細が報告された

それによると
毎日すきなだけ餌を食べた38匹と
70%の量ですませた38匹の比較研究で
片方は半数がすでに死亡
他方は80%が生存
片方はガン、心血管系疾患、糖尿病
脳の萎縮などを有意に多く示し
他方は外見においても見違える若さを
示したと報告された

この結果はDietが疾患予防
長寿、アンチエイジングに
つながるとの認識を世界に
もたらすこととなり
多くの研究者がこぞって、その
科学的根拠を研究し始める
きっかけとなった

続く

上は満腹サルの代表的外観で毛なみ、肌の色つやが衰え、シワが増えている(29歳)































下は70%食べサルで、外観は精悍、毛並みは良く、きれいで、皮膚のたるみがなく若い(27歳)
 
 
左は満腹サルの萎縮脳、右は70%食べサルの脳で黒い実質が多く残る





2013年7月24日水曜日

甲田療法の青汁5

  話が甲田療法に戻りますが
甲田先生は西式医学の
西 勝造先生を手本としていますが
西先生の頃は
10歳年下の桜沢如一
(マドンナも実行するマクロビオティックの創始者)
33歳年上の石塚左玄といった
食事療法の大家たちが
明治元年(1868年)ごろから
続々と現れて、食事療法という
大きな分野を開拓しつつあった
と思われます
断食療法などは、
西洋医学からみれば
実に馬鹿げた、非科学的な代物と
長い間みなされていました
私も自分ではやってみたことも
ありません。
しかし、ここにきて、
これらの先人の足跡が
見直されようとしています
そのきっかけは
「サイエンス」という
世界的な科学誌に
掲載されたサルの実験に
始まるといって過言では
ありません

続く





2013年7月23日火曜日

水虫とちがうけどカビやんか2

  
 最近の暑さで汗をよくかき、
そのため増えている
カビの皮膚病には、
足の水虫や
前回の
体の癜風
(マラセチア・ファーファーというカビ)
のほかにも
カンジダというカビが
増えて生じるものもよく来院されます

カンジダは誰の腸管内にもいつもいる
カビですが、皮膚に汗をかく状態、
寝たきりの方や、動けない方の
布団やシーツに接したところに
赤くべったりとした湿った皮膚病として
みられます。
また爪が凸凹になり
爪の周囲が赤く盛り上がる場合も
あって、皮膚炎との見分けが
難しい場合もあります
皮膚や爪の一部を削りとり
ズーム青液で染めて
図のような
胞子のブドウの房のような
群生集団と仮性菌糸
の存在を証明する必要があります







2013年7月19日金曜日

”サルの惑星”へたどり着いた

  今日は駅前第2ビルで講演会をしました
大阪市立大学文化交流センター主催
”健康”を追う旅に出て”サルの惑星”にたどり着いた
という題名でしゃべってきました
聴衆は120名くらいで、良く耳を傾けてくださる
(独り合点かも?)ので
90分フルにしゃべってしまいました
当院健康3サルのもとになる
お話ですが、とりあえず今日は
そのおはなしの白眉になっております
スライドを皆様に供覧
いたして終わりとします
どんな意味があるのか?
またブログでそのうち説明しますね