2013年8月31日土曜日
当院でのアトピーの治し方9-ステロイドの行方ー
この患者さんは治られてから、早や10年以上が経過した
努力して治しても、健康維持の注意が続かなければ、再発悪化も
ありえた
幸いこの方は注意をよっく守ってくださった。それも軽々と!
タバコもやめ、青汁をのみ、運動にも注意を払い、
食事療法も可能な限り、されていたので、
この十年、今日まで再発は全くなかった。
3か月に一度来院されて、調子はどうですか?
と尋ねる、すると、顎のあたりが少しかゆいくらいです
と答えて、ほとんど外用剤飲み薬ももいらないまま帰る
彼いったい、なにしにきてるんやろ??
そして、時々、緩いステロイドのキンダベートを1本渡す程度
会社で上役にもなって、ストレスも強まって
睡眠も減っているのに、再発しないね~と
何度二人で確認しあったことか
続く
2013年8月21日水曜日
当院でのアトピーの治し方8-漢方薬だけとはちがうね~
昨日の続きを書きましょうか
この食事表はかなりの努力の結果です
朝は好きなトーストをやめて油脂の入っていない
蒸しパンにしたり、コーヒーをやめたり
ご飯と味噌汁とおくらやししとうなど緑のものが増えています
お昼;油っぽいランチしかないと言われましたが
聞けば、お蕎麦はあるとのこと、これはあっさり油なく
ルチンなど抗炎症・血流改善成分など多く推奨した。
するとお昼は蕎麦ばかりになった
ときにザルに天麩羅をつけてしまうところはあるが
大した進歩だ
夜は家食で、油脂、肉を減らした料理を
作っていただいた、代わりに
ウナギ、おつくり、タイ、さんまなどがエントリーで
ずいぶん成果が上がっている。
ここで採点させてもらったら
悪いものに赤線、緑が見えない枠に青腺を
引いてみたら。赤線8本、青腺9本という数になった
こんなに重症なのだからこれらの線の数を0を
目指しましょうといいましたが、
今のままでも以前に比べればはるかに
抗炎症・抗酸化・抗アレルギーの食と言えるでしょう
そのときの漢方薬の種類は今手元にないのですが
とにかく結果が出ました
2か月くらいで写真のように改善したのです
続く
2013年8月20日火曜日
当院でのアトピーの治し方7-食事表って?-
お盆休みを長く休んでしまい、ブログもサボりでしたm(__)m
この夏はホントに暑いですね
皆様熱波に負けずに頑張ってください
さて、前回の続きですね
朝から毎日パンとマーガリンと
お昼はランチでフライやてんぷらと聞いて
食事表の点検を考慮しました
アトピー患者さんには必ず、
治すための
健康増進治療食の内容をご説明して
納得された方には
食事表を書いていただいています
そして10日分の食事の内容やおやつやお酒など
頑張って実行した結果を
書いてこられるのでした
患者さんが
朝の食パンとマーガリンをやめて
できるだけ油脂を減らして
緑を中心としたお野菜を増やしたり
いろいろ工夫されたされた
結果が次の表です
続く
2013年8月10日土曜日
当院でのアトピーの治し方6ー朝パンとコーヒで悪化?
どんな疾患も、食事内容が
その悪化や予防に関与しているというお話を、
大野先生ら疫学調査として
ブログで紹介しましたね
その結果よりもだいぶ以前から、
油脂の摂取を制限するとアトピーが
改善することを多くの患者さんで
体験してきました
朝、パンにマーガリン塗ってコーヒー
で済ませる方は多いですね
実は私もその朝食パタンが好きです、
が、時々にしています
マーガリンは絶対に塗りません
トーストだけなら大丈夫?
とお考えでしょうが、
口当たりを良くするために
製パン工場では大量のマーガリンを
混ぜて焼き上げていますので、
できればやめたいものです
あるとき、成人のアトピー患者さんが来院されました
朝、食パンとマーガリンとコーヒーを
ずっと続けておられました
また、お昼はランチでフライや天麩羅を毎日食されていました
全身ゴムのように赤く肥厚して最重症の方で、
ステロイド外用も効果ありません
多くの皮膚科をドクターショッピングして
困り抜いているということでした
続く
その悪化や予防に関与しているというお話を、
大野先生ら疫学調査として
ブログで紹介しましたね
その結果よりもだいぶ以前から、
油脂の摂取を制限するとアトピーが
改善することを多くの患者さんで
体験してきました
朝、パンにマーガリン塗ってコーヒー
で済ませる方は多いですね
実は私もその朝食パタンが好きです、
が、時々にしています
マーガリンは絶対に塗りません
トーストだけなら大丈夫?
とお考えでしょうが、
口当たりを良くするために
製パン工場では大量のマーガリンを
混ぜて焼き上げていますので、
できればやめたいものです
あるとき、成人のアトピー患者さんが来院されました
朝、食パンとマーガリンとコーヒーを
ずっと続けておられました
また、お昼はランチでフライや天麩羅を毎日食されていました
全身ゴムのように赤く肥厚して最重症の方で、
ステロイド外用も効果ありません
多くの皮膚科をドクターショッピングして
困り抜いているということでした
続く
2013年7月29日月曜日
当院のアトピーの治し方5-小さな折鶴の物語ー
少し年齢の行った方の治療のことをお話ししましょう。
その患者さんは十代の女性で、した。
全身が赤くて、かゆくてたまらない、最重症と呼ばれる
状態にありました。
高校に通学できなくなり、自宅で養生されてましたが
眠れない、食べられないで、ますます悪化して
とても痩せられていました。
お母さんもとてもご心配になり、付き添ってこられましたが
長いアトピー歴がおありで、いろいろ頑張ってできることは
なんでもして来ましたとのことでした。
ステロイドはかなり怖がっておられました。
ので最小限の使用で始めました
当院(その時は大学病院)での方針は
1心
2食
3漢方
4呼吸
5運動
の順に重視していますので、
心ー希望を強く持っていただくこと、眠れるようにする(眠剤使用)
食ーすでに玄米なども食べておられて、話はすぐに
通じました。できてなかったのは、細かい油脂摂取の制限
くらいでしたが、これは重要でした
漢方ー今の身体に合う漢方薬を飲んでいただきました
運動・呼吸ー家からできるだけ出て動いてもらうこと
呼吸法を実践してもらうこととしました、
食事表はもちろん毎日しっかり書いていただきました
時々悪化はあっても全体にはじりじりと薄紙をはぐように
快方に向かいましたが、そんなあるとき
家にいて、ボーと暮らしていてはかえって治りにくいですよ
自分の興味が持てることで、楽しく一生懸命できることを
増やして実行して行きましょうといいましたら
彼女は折り紙をしますと言って、お家で折り紙をたくさん
作って気持ちをシャンとする時間を増やしました
アトピーがとてもよくなったある日、
”先生にあげる”と言ってとても小さな
折鶴をいただきました。
このちいさな鶴はとても折るのが難しい
とのことでいただいたのでした。
その後、体重もすっかり元にもどって
新たな高校に編入し、完治した身体で
楽しく学生生活を送られたのでした
その患者さんは十代の女性で、した。
全身が赤くて、かゆくてたまらない、最重症と呼ばれる
状態にありました。
高校に通学できなくなり、自宅で養生されてましたが
眠れない、食べられないで、ますます悪化して
とても痩せられていました。
お母さんもとてもご心配になり、付き添ってこられましたが
長いアトピー歴がおありで、いろいろ頑張ってできることは
なんでもして来ましたとのことでした。
ステロイドはかなり怖がっておられました。
ので最小限の使用で始めました
当院(その時は大学病院)での方針は
1心
2食
3漢方
4呼吸
5運動
の順に重視していますので、
心ー希望を強く持っていただくこと、眠れるようにする(眠剤使用)
食ーすでに玄米なども食べておられて、話はすぐに
通じました。できてなかったのは、細かい油脂摂取の制限
くらいでしたが、これは重要でした
漢方ー今の身体に合う漢方薬を飲んでいただきました
運動・呼吸ー家からできるだけ出て動いてもらうこと
呼吸法を実践してもらうこととしました、
食事表はもちろん毎日しっかり書いていただきました
時々悪化はあっても全体にはじりじりと薄紙をはぐように
快方に向かいましたが、そんなあるとき
家にいて、ボーと暮らしていてはかえって治りにくいですよ
自分の興味が持てることで、楽しく一生懸命できることを
増やして実行して行きましょうといいましたら
彼女は折り紙をしますと言って、お家で折り紙をたくさん
作って気持ちをシャンとする時間を増やしました
アトピーがとてもよくなったある日、
”先生にあげる”と言ってとても小さな
折鶴をいただきました。
このちいさな鶴はとても折るのが難しい
とのことでいただいたのでした。
その後、体重もすっかり元にもどって
新たな高校に編入し、完治した身体で
楽しく学生生活を送られたのでした
2013年7月26日金曜日
甲田療法の青汁6-ーサルのdiet実験
2009年の「サイエンス」誌に
20年にわたるサルの
Diet実験の結果の詳細が報告された
それによると
毎日すきなだけ餌を食べた38匹と
70%の量ですませた38匹の比較研究で
片方は半数がすでに死亡
他方は80%が生存
片方はガン、心血管系疾患、糖尿病
脳の萎縮などを有意に多く示し
他方は外見においても見違える若さを
示したと報告された
この結果はDietが疾患予防
長寿、アンチエイジングに
つながるとの認識を世界に
もたらすこととなり
多くの研究者がこぞって、その
科学的根拠を研究し始める
きっかけとなった
続く
上は満腹サルの代表的外観で毛なみ、肌の色つやが衰え、シワが増えている(29歳)

下は70%食べサルで、外観は精悍、毛並みは良く、きれいで、皮膚のたるみがなく若い(27歳)
左は満腹サルの萎縮脳、右は70%食べサルの脳で黒い実質が多く残る

20年にわたるサルの
Diet実験の結果の詳細が報告された
それによると
毎日すきなだけ餌を食べた38匹と
70%の量ですませた38匹の比較研究で
片方は半数がすでに死亡
他方は80%が生存
片方はガン、心血管系疾患、糖尿病
脳の萎縮などを有意に多く示し
他方は外見においても見違える若さを
示したと報告された
この結果はDietが疾患予防
長寿、アンチエイジングに
つながるとの認識を世界に
もたらすこととなり
多くの研究者がこぞって、その
科学的根拠を研究し始める
きっかけとなった
続く
上は満腹サルの代表的外観で毛なみ、肌の色つやが衰え、シワが増えている(29歳)

下は70%食べサルで、外観は精悍、毛並みは良く、きれいで、皮膚のたるみがなく若い(27歳)
左は満腹サルの萎縮脳、右は70%食べサルの脳で黒い実質が多く残る

2013年7月24日水曜日
甲田療法の青汁5
話が甲田療法に戻りますが
甲田先生は西式医学の
西 勝造先生を手本としていますが
西先生の頃は
10歳年下の桜沢如一
(マドンナも実行するマクロビオティックの創始者)
33歳年上の石塚左玄といった
食事療法の大家たちが
明治元年(1868年)ごろから
続々と現れて、食事療法という
大きな分野を開拓しつつあった
と思われます
断食療法などは、
西洋医学からみれば
実に馬鹿げた、非科学的な代物と
長い間みなされていました
私も自分ではやってみたことも
ありません。
しかし、ここにきて、
これらの先人の足跡が
見直されようとしています
そのきっかけは
「サイエンス」という
世界的な科学誌に
掲載されたサルの実験に
始まるといって過言では
ありません
続く
甲田先生は西式医学の
西 勝造先生を手本としていますが
西先生の頃は
10歳年下の桜沢如一
(マドンナも実行するマクロビオティックの創始者)
33歳年上の石塚左玄といった
食事療法の大家たちが
明治元年(1868年)ごろから
続々と現れて、食事療法という
大きな分野を開拓しつつあった
と思われます
断食療法などは、
西洋医学からみれば
実に馬鹿げた、非科学的な代物と
長い間みなされていました
私も自分ではやってみたことも
ありません。
しかし、ここにきて、
これらの先人の足跡が
見直されようとしています
そのきっかけは
「サイエンス」という
世界的な科学誌に
掲載されたサルの実験に
始まるといって過言では
ありません
続く
登録:
投稿 (Atom)